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どういう状態で一次試験を突破するかの合格イメージを決めよう
一番最初にしなければならないことは、どんな状態で一次試験を突破するかを決めることです。一次試験の合格条件は以下2つを満たすこと。
- 受験科目の平均点が6割以上であること
- 得点が4割未満の科目が一つもないこと
つまり、全科目で6割を超えなくても良いわけですね。たとえば財務が苦手だけど情報システムが得意という場合であれば、財務は50点程度、情報システムで7割程度で平均6割に達するわけです。このように得意科目と苦手科目を組み合わせてトータルで合格を狙うという手もあります。
また、一次試験には科目合格があります。これは何かというと、上記の合格条件を満たせず一次試験自体は不合格だったとしても、点数が6割を越えた科目は「その科目は合格にして良いですよ」という判断をされ、次の年の一次試験で受験が免除されます。
たとえば、一年目の一次試験で以下のような状態であった場合、
・企業経営理論:65点
・運営管理:55点
・財務会計:45点
・経済学経済政策:70点
・経営法務:50点
・経営情報システム:80点
・中小企業経営政策:42点
———————————
合計:407点(平均58点)
一次試験自体は不合格ですが、点数が6割を超えている企業経営理論、経済学経済政策、経営情報システムの3科目は次年度に受験が免除されるのです(※免除資格は1年のみ持ち越し可能なので、2年連続で一次試験に不合格になるとまた7科目受け直さないといけません)。
つまり、フローチャートにすると以下の図のようになります。
ここでポイントになるのが、★マークを付けた部分、「リスクはなるべく分散したいかどうか」です。受験免除科目がある場合、選択肢は2つあります。
①受験対象科目のみを受験すること
②あえて7科目すべてを受験すること
です。
なぜ免除科目があるにも関わらず②を選ぶかというと、苦手科目を得意科目でカバーしたいからです。たとえば、先の例のように企業経営理論、経済学経済政策、経営情報システムの3科目は受験免除資格があるとします。
ここで①を選ぶと、運営管理、財務会計、経営法務、中小企業経営政策の4科目だけで平均6割以上を取らないといけません。受験科目が減ったのでその分集中はできますが、1回目に不合格になっている科目は、言い換えると苦手科目です。
一次試験も多少なりとも毎年難易度が変動するので、私の経験上、苦手科目だけで平均6割以上を取るのはかなり難易度が高いと思います(特に難易度が毎年大きく変わる財務会計、経済学経済政策は要注意です)。
私は3年かけて二次試験まで合格しましたが、一次試験を受験した際はすべて7科目受験をしました。得意だと思っていた企業経営理論でまさかの50点台を叩き出したり、苦手だと思っていた経済学経済政策で70点超えを記録したり、やはり本番は何が起こるかわからないもの。
最終的にはご自身の判断になりますが、私は免除科目があっても7科目受験することをおすすめします。
インプット期間とアウトプット期間を大まかに設定しよう
どのような合格イメージで行くかを決めたら、大まかなスケジュールを引きましょう。ここでポイントになるのは、スケジュールをお尻から引くことですね。本番の日が延期になることはまずあり得ませんから、本番の日程にどういう状態になっていれば良いかを考えた上で、大まかにインプット期間とアウトプットの期間を設けます。
※二次対策については別の記事で書きます。
私の経験上、初めて中小企業診断士の勉強をする人であれば、インプットとアウトプットの期間の割合は、6:4か7:3ぐらいかと思います。たとえば、一次試験の一年前から勉強を始めるとすると、7ヶ月ぐらいをインプットに、5ヶ月をアウトプットに充てます。
一次試験は8月の10日前後ですから、だいたい8月~2月末までをインプット期間とし、3月~7月末までをアウトプット期間とするような感じです。一次試験は7科目ですから、1科目1ヶ月と考えるとわかりやすいと思います。
私は以下のようにメモ帳の4ヶ月見開きページを利用して、いつ何をやるかを決めていました。
インプット期間にも少しずつのアウトプットを忘れずに
土日も休みなくずっと14ヶ月の間、毎日2.3時間の勉強を続けないといけないわけです。
アウトプット期間は問題の正答率にこだわろう
予備校に通っていれば、アウトプット期間中に一次試験の模試が2回ほどあるはずです。そこでご自身の現在の実力を測るのが良いでしょう。しかし、仮に模試で成績が悪くても気を落とさないでください。
大体の予備校の模試は5月ごろに1回目が行われます。アウトプット期間に入ったばかりですね。ですからむしろできなくて当たり前なのです。あくまで現在の自分の一を確かめ、アウトプット期間を通じて実力をどんどんつけていけば良いと考えましょう。
本番一、二週前からは仮想本番として全科目の過去問を解こう
そして、一次試験本番一、二週間前からは、最後の仕上げとして本番と同じスケジュールで過去問を解きましょう(土日を1回まるまる使うことをおすすめします)。また、時間的に余裕があれば、過去問週に載っている全年度(だいたい5年分)を全科目解くことをおすすめします。
ここでも注意したいのは、解いた数ではなく、正答率です。また、この段階に来ると過去問と正解の選択肢もある程度覚えてしまっていることが多いですので、どの選択肢が◯でどの選択肢が×かを正確に説明できるようになっておくぐらいでないといけません。
そうでないと、回答の選択肢を覚えて過去問では高い点数を取ったのに本番ではボロボロになりかねませんから。私もこの点に非常に気をつけてはいましたが、試験直前期の過去問のトータルスコアは450点ぐらいで、実際の一次試験の結果は437点でしたから、過去問を解くときにはやはり十分注意をして解く必要があると思います。
毎日同じ課題に取り組むのは最初はかなりつらいですが、1ヶ月も続けていればすぐに慣れてきます。粘り強く続けられるかどうかが鍵ですから、しっかり取り組んで試験対策を行うようにしましょう!
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