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SNSと呼ばれるものが出てきて早15年、日本ではGREE、mixiが最初に流行し、その後一気にFacebookと並行してTwitterが流行しました。そして2011年の震災をきっかけにLINEが生まれ、Instagramが大流行し、TikTokのような動画コンテンツまで幅が広がっています。しかし私は思うのです、「結局SNSはTwitterに戻るのではないか。」と。
SNSの歴史
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)という言葉が世に知られるようになったのは、Facebookの出現によるところが大きいようですが、それ以前からSNSは存在していました。
日本では2004年にGREEとmixiが現在のSNSの前身とも言えるサービスの提供を開始しています。
その後、一瞬だけ米MySpaceが市場を席巻するように見えましたが、Facebookが上陸してきてからは一気にFacebookがSNSの世界を支配するようになりました。
その後、メッセージングを中心にしたLINE、画像を核にしたInstagramなど、SNSの核の部分に付随的な特徴を備えたサービスが出現して一気にユーザを獲得していきました。今やLINEがない生活は考えられないという方も多いでしょう。
2018年末時点の各SNSのユーザ数等をまとめると以下のようになります(日本国内)。
サービス名 | 月間アクティブユーザ数 | 月間アクティブ率 |
2800万人 | 56% | |
4500万人 | 70% | |
LINE | 7600万人 | 85% |
2900万人 | 85% | |
2900万人 | 5% |
※株式会社ジャストシステム「モバイル&ソーシャルメディア月次定点観測」より
圧倒的にLINEの利用者数とアクティブ率が高いですね。加えて、Twitterも根強く利用されていることがわかります。一時期隆盛を誇ったFacebookは、ユーザ数が減少傾向にあり、2800万人にとどまっているようです。
核になる機能はすべてTwitterがベース
15年も経つと画像特化型のInstagramに代表されるように、さまざまな領域に特化したSNSが数多く世に出てきています。ただ、SNSの数は増えてきても、核になる機能は殆ど同じです。
- 他の人に元の記事も合わせて共有する → TwitterのRetweetがベース
- 投稿に対してコメントを付ける → Twitterのコメントがベース
- 「いいね」機能 → Twitterの♡がベース
- 相手と直接対話する → Twitterのダイレクトメッセージがベース
このように、ほとんどの機能がTwitterの機能を模しているのです。Twitterが創業したのが2006年、対してFacebookが2004年ですから、機能自体はFacebookが先でした。しかし、特筆すべきは匿名でも利用可能なことです。このことから爆発的にユーザが増えたため、「シェア」する「リツイートする」部分でTwitterがかなり先行したのです。また、Facebookが投稿内容を検索できないのに対して、Twitterは投稿内容を検索できる点も大きな違いです。
Facebookが「いいね」機能のカテゴリを細分化したり、UIをどんどん改変しているのに対して、Twitterはシンプルな機能に特化してほとんど変化していません。この変化の時代には世の中の動きに対して変わっていく必要があるのが常識ですが、シンプルな部分に機能を絞り込んでいるので、そもそも周りを変える必要がないんですね。
世の中はシンプルなものに収斂する
ちょっと話を変えて世の中を見渡すと、一旦複雑なものに広がったように見えて結局最後はシンプルなものに修練する例は他にもあります。
パソコン
Windows95が発売されてからというもの、各メーカーが独自のソフトウェアをビルトインで組み込んだため、OSは同じでもやたら不要なソフトウェアがメーカー別に乱立する状況がかなりの間続きました。
しかし、パソコン事業自体の不振で事業が海外事業者に渡った途端、不要なソフトウェアは見る影もなくなりました。MicrosoftのSurfaceやDellのノートPCが良い例でしょう。
オーディオ
かつては、レコードプレーヤーとアンプ、スピーカーがあれば聞くことができた音楽。それがラジカセと呼ばれるラジオ・カセットテープ双方が備わったものが出てきたのを皮切りに、CD、カセット、MD、DVDまで再生できる機器が出てくる自体になりました。もうここまで来ると何をするための機会なのかわかりませんね。
その後iPodの登場によって、CDをコンピュータに取り込んで再生専用の小さな箱から聞くことが主流になりました。余計なものはすべて削ぎ落とされてシンプルになったんですね。
このように、一旦複雑になったものやサービスも時を減るに連れて不要な部分が削ぎ落とされてシンプルになっていくものなのです。
それを考えると、さまざまなSNSが使われている中で未だにTwitterの利用者数とアクティブ率が高いのは頷けます。結局最後はTwitterに戻ってくるんだろうな、と思いながら、ブログを書きつつTwitterアカウントの方も気になっている、といったところでしょうか。
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