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経営理論をやマーケティングを学ぶと必ず目にするフレームワークの数々。PEST、3C、4P、4Cなどなど様々なものがあります。それぞれはとても役に立つものですが、企業さまの戦略資料などを見ると間違った使い方をされているのも多数あります。どのような間違いを犯しやすいのか見てみましょう。
メッセージがない
たとえば、3C分析。Customer、Competitor、Companyの3つの頭文字をとったものです。たとえば、以下のような分析をしたとしましょう。
- Customer:消費者の嗜好は多種多様になりニーズが掴みづらくなっている
- Competitor:競合他社Aは当社と同等の商品をマーケティング面を強みにして消費者にアピールしている
- Company:自社の強みは営業力である。販売店への営業力は業界随一である。弱みは新商品開発である。
さて、この3C分析から何が言えるでしょうか?何が言いたいかわかりますか?
全くわかりませんよね?
経営やマーケティングを学んだ人がすぐ飛びつきがちなのがこの3C分析です。しかし、この3C分析をいきなりやっても何も答えは出てきません。
PEST分析も同じですし、4Pも同じです。フレームワークの分析から入ってしまっても答えは出てこないのです。
それは、一番重要な「イシューを抑えていないから」です。
イシューについては以下の記事もご覧ください。
イシューを抑えずに分析に走っている
イシューは「考えるべきこと」や「論点」と捉えていただければ結構です。「何について考えるべきなのか」をきちんと言語化せずに、目の前にある情報だけを集めて分析をしようとしてしまうので、出てきた答えを統合できなくなってしまうのです。
フレームワークを使って分析をする前に、かならずイシューの設定を行ってください。分析によって導き出したい答え、それに対する「問い」はどのようなものなのかをはっきりと言語化しておくのです。
イシューがしっかり押さえられていれば、間違ったフレームワークを使ったり、フレームワークを使っただけで答えが出てこないということはなくなります。
分析より前にまずイシューをしっかり押さえましょう。
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