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「新聞も企画書も、字が小さくて読めなぁい!!!!!!(怒)」
はい、このCMご覧になったこともあると思います。最近テレビでよく見ますね、ハズキルーペ。
で、私このCMみててなんだか「もやもや」しちゃったんです。わかります?嫌いまでは行かないんだけど、なんだかちょっぴり不快なこの感じ。
ただ、私の場合はそれ以上に「不思議だ」という感覚を持ちました。
たしかに好きではないのですが、それ以上に、なぜこのようなCMを作ったのかがよくわからなかったのです。
ルーペというからには、ターゲットにしているのは老眼に悩む40以上の男女層でしょう。ここまではいいとして、いくつかの仮説を立てて考えてみます。
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仮説①ターゲットに強く同意してほしい
渡辺謙の老害めいた態度や、菊川怜の古臭い演出、さらに使い古された今更感ありありのメイドインジャパンなど、このCMに仮に同意する層がいるとしたら、まさに昭和から抜け出せずにいる老人層。彼らは暇で仕方ないので家でテレビをつけっぱなし。そこに流れてくるあのCM・・・。暇な高齢者ならつい買っちゃいそうですね。
仮説②良くも悪くも広く話題になってほしい
次に出てくるのが、賛否両論を巻き起こして広く話題になるのを狙うパターン。メインターゲットは40以上の男女層としながらも、さらにそれより下のミレニアル世代以下デジタルネイティブに焦点を当て、彼らが反応してじわじわと広がるのを待つ。実際、私自身もやもやしたわけですし、他のブログを見ても賛否両論起こっているのでこの筋は悪くなさそうです。ただ、話題になったからといって購買に結びつくわけがないので、そこをどうしようとしているのかがよくわかりませんでした。
仮説③ディスられて炎上してでかいメディアに取り上げて欲しい
いわゆる炎上マーケティング。私はハズキルーペはなんの強みもないただのコモデティだと思ってるので、高い広告宣伝費投じて炎上させて話題に上らせてしまって市場をかっさらおうというのは悪くない筋だと思います。ただ、炎上するまでの不愉快さが足りない。誰か有名人がツイッターとかインスタでディスるぐらいの内容でないと炎上は起きません。その意味で弱い。従い、この仮説もおそらくハズレ。
私の出した結論は、仮説①が一番筋が良さそうだというものです。
で、実際に周りの知人に聞いてみました。すると以下のような回答でした!
検証
友人A
「世の中の文字は小さすぎてよめなあーい!は、ほんとにお年寄りたちの心の叫びだと思うよ。あのCM始まってすぐ、ちゃんと家電量販店や本屋とかで場所とって売られてて導線バッチリ、インプットされたての高齢者たちは、あら、とか言って手に取る感じ。届けるべきひとたちに届くようにしてあって、ハズキルーペのマーケ優秀!と思いました。
某コーラとか、一斉キャンペーンCMとかせっかく大々的にうったのに、小売との連携がチグハグでスーパーで欠品、とかよくあることらしい。」
なるほど!CMだけじゃなくて高齢者が行きそうな家電量販店や本屋のレジ前陳列もやるとは、ペルソナの購買動線がしっかりと設計されている証拠ですね。
友人B
「私も①派です。気付いたらウチの父も買っていたので笑。
今回の渡辺謙、前回の舘ひろしの起用からして、メインターゲット層は恐らく50代、60代でしょう。老眼鏡が必要になりつつある世代ですが、とは言え自分が老いたとは認めたくないもの。だからこそ「世の中の文字が小さ過ぎて読めない=自分の老いのせいではなく、世間の配慮が足りないのが悪い」のフレーズにヒットするのではないでしょうか。
また、この世代はJAPANブランドへの信頼感、親和性が高いとも思っています。メイドインジャパンの強調、製品の強靭さの演出が、近未来的な背景と相まって先進性を印象付けているのではないでしょうか。余談ですが、美人でスタイルのいい女性をアイコンとして配置するのも、自己顕示欲をくすぐるのかなと。」
おぉお、すげぇ分析。老眼鏡が必要だけど老いは認めたくない心理。確かに!
ちょっとした日常のもやもやから、かなり深い洞察まで得ることができました。日頃からちょっと疑問に感じたこと、深掘りしてみてくださいね。
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