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私は今まで現職含め4社を経験しています。新卒では電機メーカー、その次にコンサルティングファーム、その次2社でITサービスベンダと徐々にステップアップをしています。
新卒での就職活動と違い、転職活動では「今までその人が仕事でどのような成果を出してきたか」を見られます(特に私のようなミドル層になってから転職した人になるとなおさら)。そのような面接のシーンで、面接官がどのような質問をしてきたか、そのベスト5と対策をお伝えしようと思います。
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第5位 今までで一番つらかった仕事はなんですか?
この質問では、面接官は求職者が「辛かった」と考える状況を具体的にイメージすることで、以下のことを知りたいと思っています。
- この人はどのくらいのストレス耐性を持っているか
- つらいと感じる状況を具体的に他の人に話せるだけの言語化能力があるか
- 困難な状況をどのようにとらえ、どのような対策をしてどう乗り越えたか
- 困難な状況から得た学びは何か、その学びが今の自分にどう活きているか
まずは素直に「どのような状況に置かれたときにつらかったのか」を簡潔に説明しましょう。ただし、パワハラにあったことなど、仕事に直接関係しないことを答えないように注意しましょう。もし仮にパワハラにあったことが一番つらかったとしたら、パワハラに至る過程でかならず何かしら仕事に関わることがあるはずです。そのことを簡潔に伝えるようにしてください。
そして、いちばん大事なのが、「あのときはつらかった」で終わらせないこと。面接官に「そこから学んだことは何か?」と聞かれる前に、自身が何をそこから学んで今何に活かしているのかはセットで答えるようにしましょう。
転職の面接では、新卒採用のときのように細かいことをいちいち聞かれないことが特徴です。言い換えれば、「社会人経験があるんだから、面接官が効きたいと思っていることの意図ぐらいわかるでしょ。そのぐらい想像してちゃんと答えなさいよ。」と面接官は考えています。相手の質問を遮るまで食い気味に話す必要はありませんが、あくまで落ち着いて、「何を学んだか」「今どのような経験に活かされているか」を話せるようにしておきましょう。
第4位 仕事での成果と、それを出せた理由を教えて下さい。
転職面接でも特に第二新卒や未経験者採用ではなく、30歳を越えた中堅以上の転職面接でよく聞かれる質問です。30歳は院卒だったとしても社会人を5年近くは経験している年齢。5年も経験をしていれば自分自身である程度仕事を回して、大小を問わず成果を出しているだろうと面接官は考えます。
ここで言っている成果は、売上とは限りません。営業職であれば売上や利益などになるでしょうが、企画職であれば新規事業企画を通した数や実際に事業化した数、生産部門や技術部門であれば改善活動により効率や生産性がどのくらい改善したかなどでしょう。
このときに注意したいのは、率で答えたほうが相手にとってわかりやすいということです。
たとえば、企画を5本通したというと、求職者の会社での5本がどのくらいの難易度なのかがわかりません。5本出して5本とも通ったのであれば、優秀な企画だとも解釈できますし、審査が甘いともとれます。
ですから、「弊社では通常1割しか通らない企画を私は3割の確立で通してきました」などのように、客観的にわかる数値で示すようにしましょう。
第3位 なぜ転職をしようと考えているのですか?
間違いなく聞かれる質問がこれ。3位にはしていますが、100%聞かれます。面接官の意図は、求職者が転職をしようと考えている理由やきっかけが『妥当かどうか』を判断したい。コレです。
この質問はかなり本質的な答えを用意しないと、論理的に突っ込まれて穴があき、ボロボロの回答になります。
そうならないための方法としてオススメなのが、『結論から言い切る』ことです。
- 面接官:「今回はまたなぜ転職をしようと?」
- 求職者:「はい、その理由は◯◯です。何故かと言うと、△△だからです。その背景として・・・」
と言うような流れで、ご自身の経験談やストーリーに持っていくと良いでしょう。きちんと理由を説明していたとしても、結論を最初にいわずに、ダラダラと経験談を話して最後に結論を持ってくると、面接をする側としては「早く結論を言ってくれないかなぁ」とイライラします。
イライラは、確実にマイナスポイントにつながります。余計なストレスを面接官に掛けさせないためにも、「結論からはっきり言い切る」を徹底しましょう。
この部分がうまくいかない方、意外と多いと思います。おそらくその理由は、転職をする目的がまだはっきりとご自身の中で言語化出来ていないことだと思います。
そのような方はコチラに記載してある「転職の目的を自分の言葉で語ろう」をご覧ください。きっと良いヒントになると思います。
第2位 5分で簡単に自己紹介をしてください
新卒の時にも必ず聞かれたであろう鉄板の質問、自己紹介ですね。とても抽象度の高い質問なので、何を答えてよいかわからないという方も多いでしょう。
新卒の就職活動のときは、面接官は純粋に学生の人となりや自社の社風に合う人物かを見ようとしていますから、
- 自分が学生時代に打ち込んできたこと
- そこから学んだことや気づいた自分の強み、弱み
- 志望企業で活かせると思うこと
などを一生懸命に話せばよかったのでしょうが、転職となるとちょっと毛色が違います。面接官は、人事のこともあれば現場の上司に当たる人である場合もあります。彼らが見ているのは、
- その人がどの企業のどのポジションでどんな成果を出してきたか
- 自分の部下あるいは同僚として見たときに、いっしょに働きたいと思うか
です。
したがって、私のおすすめは以下のような流れで話をすることです。
- 名前、年齢、社会人歴何年目か
- 自分の仕事の軸は何か
- 現在何社目で、どのような仕事をしてきたか
社歴が長いようでしたら、プロジェクト単位で区切ると良いと思います - それぞれの仕事で取り組んだ具体的内容と成果、直面した困難、その乗り越え方
- それらの仕事から学んだこと、磨いてきた自分の強み、露呈した弱み
- 自分の強み、弱みをどういう方向に持っていこうとしているか
私の場合は、現在4社目ですので、3社でそれぞれ取り組んできたことと成果を簡潔に述べるようにしていました。
また、一番重要視していたのが、2の「自分の仕事の軸」です。社会人として仕事をしていくと、遅かれ早かれ仕事観のようなものが生まれます。おそらく普段は特に意識せずに仕事をしているとは思いますが、さまざまな選択を迫られたときに、拠り所となる仕事上の価値観のようなものです。
この、「自分の仕事の軸」を必ず自己紹介には盛り込むようにしましょう。
私の場合ですと「ITを活用して顧客企業の経営に貢献したい」というのを軸にしていました。軸が定まると、仕事をする上での想いが定まります。想いが定まれば、自分自身の価値観が定まります。価値観が定まれば、行動が定まります。
「その行動の結果として、転職という道を選ぶのである」ということが論理的に簡潔に説明できるようにストーリーを組み立てましょう。
第1位 なぜ弊社を志望されたのですか?
第1位はこれ。これを聞かない企業はありません。
『転職をする気持ちはわかった。でも数ある同業他社の中でなぜウチなの?』
面接官は、この質問によって求職者、すなわちあなたが、きちんと業界研究および企業研究をしていて、その上で自社を選んできているかどうか、を見ています。
近年ではインターネットの爆発的普及により、各企業が持つ情報の格差はゼロに等しくなりました。そうなってくると、企業それぞれどこで差別化をしようか非常に悩みます。この差別化の悩みのヒントを、外部の人間である求職者から得ようという意図も当然あります。
最低でも、志望する企業の置かれている競争環境や、志望する事業のポジション、他社との差別化のポイントを自分なりに整理し、そこにご自身が今までやってきたことをかけ合わせて、志望理由として簡潔にまとめましょう。
先にも書きましたが、この質問も簡潔に「結論から答える」ことを徹底してください。
まとめ
転職活動における5つの質問、いかがでしたでしょうか。質問内容はそれぞれあるけれども、抑えておくべきポイントは以下のようにまとめることができます。
- 今までの仕事で「何を学んだか」「今どのような経験に活かされているか」を語れ
- 成果は客観的な数値で示せ
- すべての回答を結論から言いきれ
- 自分の仕事の軸を盛り込め
- なぜその企業でないとダメなのかを言い切れ
2017年現在はAIブームがおこっており、機械学習や深層学習、クラウドコンピューティングに関する技術を持った人材が引く手あまたとなっています。しかしながら、上記のような非常に基本的な質問に答えきれないと、売り手市場であったとしても間違いなくふるいから落とされます。
転職は、空いたポジションの奪い合いです。ポジションがクローズすればいくら優秀な人材でも内定を勝ち取ることは出来ません。
最低でも上記の5つの質問には結論から簡潔に応えられるようにしておきましょう。そして、面接を楽しむことができるようになればこっちのものです。がんばってください!
※まだ転職の目的がはっきりしていない方は、コチラをご覧ください!
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