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先が見通しづらい現代、なかなか財布の紐が固くなってしまうのもわかります。そして、なるべくお金を使わないように貯金に回す気持ちもわかります。しかし、はっきり申し上げます。
それはお金をドブに捨てているのと一緒なのです。
なんでかというと、お金を持っているだけだと相対的にお金の価値は下がり続けてしまうからです。その理由は、国を経済成長をさせるために中央銀行が物価を上昇させようとコントロールするからなんですね。
さらに、お金が市場に出回らないと(簡単に言うと、みんながお金を使ってくれないと)経済が上向いていきません。だから、タンス預金や超低金利の普通預金ではなく、やれ投資信託だのやれNISAだの、国を挙げて国民に投資をさせて市場にお金が出回るように仕向けてるんですね。
でも闇雲に言われるがままに保険に入ったり投資信託を買ったりしてはいけません。ちゃんとした将来設計をしてから計画的に投資を行うようにしましょう。では、具体的にどうすればよのでしょう。
ゴールから逆算する
保険の営業さんがよく言う殺し文句、「もしも何かあった時のために」
この言葉で不安感をあおられ、生命保険や医療保険を購入してしまった方、いらっしゃるのではないでしょうか?かくいう私もその一人でした。同じ会社の先輩が生保に転職したんです。そして言葉巧みに不安感をあおられ、必要でもない生命保険を買ってしまい・・・。でもこの痛い経験があったからこそ、お金と正しく向き合う姿勢が身に付いたと思っています。
保険や銀行の営業さんのセールストークは、基本的に「将来不安をあおる」手法です。将来が不安だろうから、もしものために保険や投資信託に入って蓄えておきましょう、という論法です。もちろん、値下がりリスクはあるのですが、さんざっぱら不安をあおられるものだからつい買ってしまうんですね。個人的には、営業手法としては一番ゲスいやり方だと思います。
しかし、ちゃんと対策はあります。将来の不安をなくせばいいのです。
どうやってなくすか?
将来いくら必要かをきちんと計算してゴールを設定するのです。そして、そのお金を貯めるための策を講じるのです。これをやっておかないといつまでたっても将来不安の呪縛に悩まされることになります。
ではいったいいくら必要なのでしょう?
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将来必要なお金の計算の仕方
基本的に、将来必要なお金の計算の仕方はパターンが決まっています。知る必要があるのは
- 何歳まで働く予定か
- 毎年いくら使うのか
- 何歳まで生きたいか
です。
ものすごく単純化した計算式ですが、将来必要なお金は以下の計算式で算出できます。
{(自分が生きたい年齢)−(働くのをやめる年齢)}×(毎年使う金額)
たとえば、人生100年時代と言われていますから、65歳でリタイヤして100歳まで生きると考えると、仮に夫婦で年間400万の支出だとすると、以下のようになります。
(100-65)×400万=1.4億
2名で年間400万の支出は、そこそこ良い生活ができる規模です。もしすでに持ち家があって家賃や住宅ローンの負担が少ないのであれば、年間支出をもっと抑えられるでしょう。
しかし、ご覧になっていただいて驚いたかと思いますが、ざっくり計算でも1億はかかると見ておいたほうがよさそうです。老後に1億・・・とんでもない金額ですよね。年金・・・は個人的には期待しないほうが良いと思いますが、仮にまだもらえるとすると、年金で毎月20万円近く夫婦でもらえていれば、
20万×12×35年=8,400万
1.4億との差はざっと6,000万です。
年金をもらえたとしても、6,000万~1億は必要だと考えておいたほうが良さそうです。
でもここであきらめないでください。ちゃんとなんとかする方法はあります。
将来必要なお金の貯め方
将来必要なお金のため方は、貯め始める年令によって若干異なります。
ただし、一つだけ共通していることがあります。それは、
「65歳で引退して悠々自適な生活はムリ!」
ということです。先に記したとおり、65歳までに1億円貯めておかないと引退後の悠々自適な生活はできません。退職金があるだろうとか、年金があるだろうともし考えているのなら甘いです。どんな大企業もいつでも潰れてもおかしくない時代、そして年金の原資は減り続けています。せっかく寿命が伸びているのですから、長く元気に働きましょう。そのためにも、好きなことを仕事にしましょう(好きなことを仕事にすることについては別の記事で触れたいと思います)
私は個人的には80までは働きたいと思っています。こちらをお読みになっている方がどのくらいかはそれぞれですが、せめて75歳ぐらいまでは働くつもりでいたほうが良いと思います。
そうすると、75歳から100歳まで必要なお金は、年金で年間240万ぐらいもらえると(仮に)想定すると、
(400万-240万)×25年=4,000万
75歳までに4,000万円を貯めれば良い計算になりました。なんだか現実めいてきましたね。
日本は超低金利ですが、投資信託や積立型の生命保険の中には利率(リターン)が高いものがあります。それなりに目減りするリスクもありますが、長期に積立てをすれば、平均的に見てリスクが減りやすいのです。ですから
- 長期に積立てる
- 少額でも良いので定額を積み立てる
- リターンは2%~3%台で
という感じでやってみてはいかがでしょうか。
たとえば、20代の方であれば、積立期間は約50年あります。
約3%のリターンの商品で毎月3万円積み立てれば、50年で4,000万になります。
↓こちらのサイトで算出できます。
積立簡単シミュレーション
30代の方であれば、もう少し毎月の積立額を増やすことで4,000万に近づくことができます。
上記サイトで計算すると
約3%のリターンの商品で毎月4.3万円を40年積み立てれば4,000万になります。
同様に、40代、50代と毎月積み立てられる金額を変えてシミュレーションをしていただくと良いでしょう。
最初に申し上げたように、いちばん大事なのは
「ゴールを先に設定してそこに必要な策を講じる」
ことです。
不安に煽られて闇雲に投資をするのだけはやめて、明るく楽しい運用生活を送りましょう!
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