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先週金曜日は中小企業診断士2次試験の合格発表日でした。合格されたみなさま、おめでとうございます。あとは口述試験(面接)だけですね。口述試験の合格率はほぼ100%ですが、ここまで来たならしっかりと対策を立ててやりきっていただきたいので、ベースとなる考え方とテクニック的なものをお知らせしておきます。
心構え
2次試験に筆記と面接療法がある意味を考えてみましょう。合格率が高いとはいえ、面接をやるということは、筆記試験の内容をきちんと覚えているかどうか、とっさの社長からの質問に答えることができるかどうかを見ている、と考えて良いでしょう。
したがって、面接には、4つの事例の会社の社長と面接に望むぐらいの心構えで臨みましょう。緊張はすると思いますが、そのぐらい覚悟を決めたほうがしっかりとした受け答えができるものです。
試験の形式
試験は丸一日かけて行われます。私が受験した7年前は、明治大学のリバティタワーで行われました。二次筆記試験の合格証に記載されている時間で面接が行われます。
試験前には受験生は控室に入るように案内されます。この控室から、一人ずつ受験番号を呼ばれて面接官のいる部屋に行くイメージです。
面接時間は10分です。2次筆記試験の事例企業2つの中から、各2問計4問程度、面接官から口頭で問われます。1つの質問に対して、約2分を目安に口頭で話す必要があります。もちろん、試験会場には何も持ち込むことはできません。
どんな問題が出題されるのか?
あくまで私が受験した7年前ですが・・・
- B社についてご質問します。B社が更に売上を伸ばす方法として具体的にどのような方策が考えられますか?2分程度で回答してください。
- C社についてご質問します。C社が新規事業を行うとした場合、どのようなターゲットが考えられますか?2分程度で回答してください。
- A社についてご質問します。A社に組織や人事以外の面でアドバイスをするとしたらどのようなことが考えられますか?
のような感じです。どうですか?合格率100%とはいえ、しっかりとした問題が出されるでしょう?2次試験の事例がしっかりと頭に入っていることが大前提になっています。ですから、しっかりと対策しましょう。
具体的な対策
対策セミナーにでる
まずは、ふぞろいやLEC、TACなどが行っている対策セミナーに1つか2つ出ましょう。対策セミナーでは面接のシミュレーションが行われ、想定問答集なども配られます。無料が多い(高くても1000円程度)なので、かならず出ることをおすすめします。そこに来ている合格者の同期生とパイプを作り、情報交換網を作るのも目的の一つです。
自分で対策をする
最後にできるのは自分でやる対策です。これは、自分で設問を考えてそれに対する解答を考えるものですが、非常に難しいです。そもそも、どのようなことを聞いてくるかがイメージできれば苦労しませんからね・・・笑
しかし、事例企業に対する認識を深めるトレーニングならあります。それは与件文の一文読み終わるごとに、「それで?」と自分に問いかけてみて、次の答えを考えてみることです。
たとえば、
「A社は役員 5 名を除く従業員数は約 50 名で、そのほとんどが正規社員である。」
という一文があったとすると、「それで?」と自分に問いかけてみる。
- パートやアルバイトはほとんどいない
- 配置転換はやりやすいかもしれないけど、人員削減はやりにくい
などの答えが浮かびます。このように地道ではありますが一文ずつ「それで?」とその先を自問してみることで事例企業に対する理解を深めてみてください。必ずみなさんの役に立ちます!
とはいえ・・・
いままでガッツリと対策を書きました。ここまでガッツリ書くと本当に合格率100%なの?と思われてしまいそうですが、安心してください。
面接試験は、「合格させるために相手がどんな人かを見る」試験です。過去「ずっと無言で10分間何も応えられなかった人が落ちた」という実績はあるらしいですが、逆に言うとなにか話していれば落ちることはありません。
なにより、もうムードが「筆記試験合格おめでとう!これから同じ中小企業診断士として頑張ろう!」という感じなんです。
ですから、対策はしっかりと行いつつ、最後は楽しむつもりで面接に望んでくださいね。
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